これは、辛口トークのブログに業界の一般人から感想メールに対するリ・メールです。
メールでは想いを語りつくせないですが、私の今後の仕事に対するかかわり方は職人の技術を、伝えられるような仕組みを作ることです。
この秋物より、hand grade collection を構築します。
パタンナーは、ミラノのセコリジャパン講師で私より年上の70代で現役の柴山さん。
作り手の職人は、イタリアの某ビッグメゾンに在籍し、丸縫いができる若手の雄くん。
デザインは、三浦 で出来なくなってしまった洋服を復活させます。
こんなことから始めようと考えています。それとこれはまだ構想中なんですが、私は、70年前からのイギリスとアメリカの古着を集めています。
ミリタリー、ワーク、ユニフォーム、トラッドとコレクションしています。
このような商品を参考に、自分のコレクションも作っていましたので
デザイン画や型紙、仕様書もアーカイブズしています。
今、これらをレンタル出来ないか検討中です。
どうしても、未成熟な国の考え方に行き着くのですが、2年ほど前に日本職人名工会に属する増太郎製の洋ばさみを、研ぎに出した時のことを思い出してしまいます。
この洋ばさみ製作所のご主人曰く、和ばさみは国に守られているが、洋ばさみは西洋から来たものなので、補助はないと。柴又にあるこの工場を、見学させてもらったが、鉄を溶かす炉も火が途絶え休眠状態の工場があった。
和と洋の差って何だろう?住は都営や公団全て洋仕様なのに、洋服業界は軽く見られている。
そんな不条理がなくなればと、個人レベルで奮闘しています。
Designer 三浦 俊彦