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Category Archive for ‘Philosophy’

SOUTIENCOLブランドとMMMMMブランドのステンカラーコートのポケットは一部、貫通マガジンポケットの仕様になっている。
単衣のコートは、貫通マガジンポケットのみだが、裏地付きのコートの一部は2ケ所ポケットがあり、通常のポケットとポケット口の玉縁から裏に手が入る大きなマガジンポケットが裏についている。

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通常機能としては、新聞や雑誌などを入れるため、A-4サイズがすっぽり

収まるようにできている。貫通で便利なところは、パンツのポケットにコートを着たまま手が入れられるところ。特にレインコートには多い仕様。

余談なんですが、このポケットが強調された映画のシーンがあった。
Steve McQueenの「ブリット」で殺し屋が、折りたたみ式のショットガンを
マガジンポケットに忍ばせていたのを、思い出した。

 

19/Aug./2017 UNIVERSAL LAB INC. デザイナー三浦 俊彦

ナチュラル・ショルダーに拘るから1枚袖ラグランスリーブになった。

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袖山に縫い目がある2枚袖ラグランは、肩パットの入ったジャケットなりを
インナーに着て、様になる。いわゆる肩が協調されるシルエット。私は、これがテーストに合わない。80年代にさわりで肩が協調されたファッションをしてみたが・・・。あのサンローランも50年代はナチュラル・ショルダーだった。これは2006年にパリのMARCEAUにある彼のアトリエでSMOKING FOREVERという10年を1時代としたスーツの展覧会を見て確認できた。まさしくこのナチュラル・ショルダーが50年代以降のトラッドの基本になっている。

私は、「洋服は肩で決まる」といっても過言ではないと思う。我ブランドは、肩の傾斜をナチュラル・ショルダーにすべてのアイテムを併せてある。
余談ですが、この肩傾斜が解っていない洋服もあり、着心地に差が出るのである。

それと、中に入れる芯地を長年研究した。わかったことは衿にエラス芯という
テーラードにも使われる麻芯(昔は、ホルマリン漬けされた麻芯で、強烈な臭いがし、今は劇薬に指定され使われていない。)が使われていたこと、それと私が一番こだわる部分は、裾が持ちかかりがあり、揺れる様に色気を感じる。
裾芯は、接着芯ではなくフラシでボリュームのある芯が絶対です。

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私の持論は、1.コートは後姿で決まる。
2. ステンカラー・コートを着たまま、居酒屋で酒を飲むな。
3. マフラーは、コートの袖に通して預ける。

カッコよくスマートに行きましょう!

華麗なる賭け
5/Aug./2017 UNIVERSAL LAB INC. デザイナー三浦 俊彦

VAN入社時は、大阪が本社だった。成金趣味ではない当時の石津社長は
車はFORD TAUNUSを社用車に使っていた。その後、社員に払い下げられ
その車を私が、鈴鹿サーキットへの足として乗り回していた。

FORD TAUNUS

その後の石津社長は、私の知る限りHONDA-N3とロータリーエンジンが出たとき
マツダのCOSMOSを個人的に乗っていた。その当時会社の商業車はワーゲンバス
でダルマシフトのバックがなかなか入らないやつだった。
次に来たのが、マツダのファミリアと日産サニーのマニュアル車だった。
どちらも新型で、軽く、くるくる回った記憶がある。

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ある日、日産自動車の新車発表会とVANがコラボしたショウがあった。
VANのイベントは設えたステージの上で、VAN商品のコーディネイトを競い
最後に、石津社長がグランプリを選ぶという催しだった。今でもその時に
コーディネイトしたモノを覚えている。コードレーンのスーツにピンクの
ボタンダウンシャツ、黒のニットタイ 見事グランプリに輝いた。
あまり、人をほめない石津社長に、初めて褒められた記憶がよみがえる。

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今また、当時と似たようなコーディネイトを楽しんでいる。
シアサッカーのスーツにピンクギンガムのB.D.シャツ。
デザインは1型3ツ釦段返りジャケット、フックベント、パンツはパイプドステムのシルエット、短めでダブルカフス。
(NYCのMr.キーガンC.E.Oを思い出すなー これはH氏しかわからない昔ばなしでした。)

50年ほど前の当時と、変わっているのは、特に下半身の成長かな。

29/July/2017 UNIVERSAL LAB INC. デザイナー三浦 俊彦

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トラッドカルチャーについて

それは、私の師匠でもある石津謙介氏がVAN Jacketinc.でアメリカ東部の有名私立8大学IVY LEAGUEの学生スタイルをまねて、既製服で広めたのが始め。
それは、1954年にVANがIVY LOOKとして日本の若者文化を席巻した。

当時、大人たちから批判されましたが、短い丈のコッパン(綿ポプリンのパンツ)にコインローファー、ボタンダウンのシャツ、VANのロゴ入り紙袋、Foxタイプの長傘を持ったスタイルが羨望のまなざしで見られた。

私がトラッドスタイルに憧れたのは、16歳の夏(今から53年前) 水泳部の
同僚がインディアンマドラスチェックのヴェステッドジャケットを着ていた
のを見て、ショックを受けたのを、今でも昨日のように覚えています。後で
わかったことですが、このジャケットはVANの社員でもある先輩からの借り物だった。後にこの先輩が会社の上司になった。
この先輩は非常にユニークで、もろもろ話は、以前のブログに載っている。

伝統的なスタイルというのは、元々はイギリスなんですがイタリアでもフランスでも、お年寄りはみなこの伝統的スタイルが好み。

私は、ファッションがどのように変わろうが靴は一貫して先が丸いトラッド靴。
我、ブランドの名にもなっているステンカラーコートが大好き。
ジャケットは、1型といわれるフックベントの3ボタン段返り。
シャツは、ボタンダウンしかもっていない。

いつの時代でもトラディショナルなスタイルはなくならない。

22/June/2017 UNIVERSAL LAB INC.    デザイナー三浦 俊彦