2B9mmシャープペンシルはプレスマン
鋏は増太郎鋏と決めている。この鋏が切れにくくなったので
研ぎに出そうと、増太郎鋏製作所を訪ねた。
そこは、今は住宅地に変貌した葛飾区金町の元マチ工場街。
20年前、あまりの切れ味に3本も買った。
庄三郎しか知らなかった当時、お洒落感覚と切れ味抜群の
この鋏とは仕事仲間として、切っても切れない仲になった。
2代目職人、岩田仁男氏によると洋ハサミは伝統が付かない
ただの工芸品らしい。伝統工芸の刀や包丁は、いろいろ保護され
技術を伝承する人もいるが、洋ハサミは伝統がないので、伝統工芸とは、認められず、先細りの一途である。
技術を持った職人がいなくなっていく。これは鋏の世界ですが、我々の仕事環境も
あらゆる場面で似たような現象が今、起こっている。
もう遅いかもしれないが、ドイツやイタリアのように職人に
もっと社会的地位が必要なのでは。
本物にもっと光を当て、大事に育てていこうではありませんか。
金儲け主義から技術をはぐくむ社会になることを願っています。